北川アツト

【第4回】生の音に触れるということ 〜 プロの音を“体感”する意味 〜 北川アツト × 藤園豊 対談

前回の回では、北川アツトさんが「プロになるために選んだ環境」や「行動のきっかけ」が語られました。そこに共通していたのは、「自分の殻を破って飛び込む勇気」でした。

北川さんは、大学のサークル内に留まらず、外のセッションに積極的に参加。最初は不安でも、“自分が一番下手な場所”に身を置くことで、自然と基準が引き上げられ、自分自身の成長につながったと語ります。

藤園もまた、地方から東京へ飛び出した経験から、「環境を変えること」の意味を実感。単に都会にいるだけではダメで、「どれだけ自分から動けるか」が重要であることを再確認しました。

SNSや配信など、今はどこにいてもチャンスにつながる時代。けれど、それでも「実際に会いに行く」「直接声をかける」ことの価値は色あせません。

現状に満足せず、自らを“新しい環境”へと投げ込む。その一歩が、プロとして、そして表現者としての成長の鍵になるのです。

今回の【第4回】「生の音に触れるということ 〜 プロの音を“体感”する意味 〜」についてお届けします。

プロフィール

北川アツト(北川淳人)
1987年1月5日生まれ14歳でエレキベースを手にする。
ユーミン×帝劇『8月31日~夏休み最後の日~』(2012年)、『あなたがいたから私がいた』(2014年)、『朝陽の中で微笑んで』(2017年)においてはベーシストとして抜擢され、松任谷由実のバックバンドをつとめる。そのほかにもSKY-HI、D-LITE(FROM BIGBANG)、Ms.OOJA、クリス・ハートなど、様々なアーティストのライブサポート、レコーディングなど精力的におこなう。エレキベースの他、ウッドベース、シンセベースでの演奏にも定評がある。
ライブサポートにおいてはバンドを取りまとめるバンドマスターとしての手腕も発揮。

北川アツトオフィシャルサイト
北川アツトInstagram
北川アツトnote


【第4回】生の音に触れるということ 〜 プロの音を“体感”する意味 〜 北川アツト × 藤園豊 対談

音楽は耳で聴くだけでなく、身体で“感じる”もの。
ストリーミングやYouTubeなど便利な手段があふれる現代においても、ライブハウスでプロの音に触れる体験の価値は決して色褪せません。
この回では、「本物の音を浴びることの意味」と「会いに行くことで広がる世界」について、北川さんと藤園が実感を交えて語り合います。


F: 北川さんのライブ、改めて“プロの音ってこういうものか”って思いました。配信やストリーミングでは得られない、体感的な感覚がありました。

K: ありがとうございます。やっぱり“生”って全然違いますよね。空気の震えとか、音の立体感とか、その場じゃないと分からないことがある。

F: 私も若い頃、東京に出てきた時はとにかくライブを観に行ってました。やっぱり音を“体感”しないと、自分の中にちゃんと入ってこないというか。

K: それ、すごく大事です。今は配信で何でも観られるけど、あの距離感とか圧とか、耳だけじゃなくて体で感じる音ってやっぱ違うんですよね。

F: 音楽学校の生徒さんにも、もっとライブ行ってほしいなと思います。プロの音をちゃんと“感じて”ないと、どんなに練習しても自分の中に基準ができない気がして。

K: そうなんですよ。結局、何を“当たり前”に感じてるかで、その人の基準が決まる。だったら、なるべく“良い音”を“間近で”浴びておいた方がいい。

F: 実際、北川さんって今でも新しいミュージシャンに習ったりするって聞いてびっくりしました。

K: そうなんです。海外のベーシストに連絡したら、レッスン受けられることになって。今の時代、本当にすごいと思います。

F: 若い人たちも、自分から行動して憧れのミュージシャンにもっと会いに行っていいんですね。

K: むしろ行った方がいいです!SNSとかで連絡もできるし、意外とちゃんと返ってきますよ(笑)。

F: 私、北川さんにDM送るとき、めちゃくちゃ緊張しました(笑)。

K: でも、それがきっかけでこうやって対談してるわけですからね(笑)。そういう一歩って、すごく大事です。

F: プロに会う、プロの音を浴びる。それが未来の自分に繋がるんだと思いました。

K: 本当にそう。環境を変える、会いに行く、音を体感する。全部がつながって、少しずつ自分を押し上げてくれると思います。

次回、【第5回】
お楽しみに。


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